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レビュー・ ・ 2026.09.17 更新 ・ ASTROTRIP

AIRY DISK 60ED 双眼望遠鏡を組む(1)地上観測編

この記事は、もともとオンラインストアのブログに書いたものです。

天文愛好者として、長年にわたり多くの望遠鏡を試してきましたが、今回、新しい挑戦として 「AIRY DISK60ED鏡筒」×2本を使用した双眼望遠鏡 を組み立て、地上観測を行いました。

使用したのは ビノテクノさんの EZP双眼望遠鏡キット と アイベルさんのノースマウントCT-20経緯台です。 この60ED双眼鏡の目的は、AIRY DISK60EDの光学性能を最大限に活かし、双眼ならではの立体感のある観測体験を実現することでした。

まず、組み立ての過程では、望遠鏡の光学性能と構造の詳細、特に60ED鏡筒の性能に注目しました。次の説明や画像は組み立て体験、技術的な分析、そして初期の観測結果についてです。 

AIRY DISK 60ED 鏡筒 2 本を並べて双眼望遠鏡キットに載せたところ。奥に赤い経緯台

対物側から見た 60ED 双眼望遠鏡。2 本の鏡筒の下に横方向のレール、右に赤い経緯台

1. 組み立てと光学性能

組み立ては約30分ぐらい。特に重要だったのは 光軸調整 と バランス調整 です。ここが合っていないと、左右の像がうまく重なりません。

AIRY DISK 60ED の仕様(メーカー公表)

  • 口径 60mm、ED ガラス採用
  • 二速フォーカサー

組んでみて感じたこと

  • 両目で覗くと、片目のときより奥行きを感じる
  • 鏡筒 2 本と架台を合わせても、ひとりで持ち出せる大きさ

この日に確かめたのは昼の地上の景色までです。夜空でどう見えるかは、この記事では確かめていません。

海沿いに据えた 60ED 双眼望遠鏡と、対岸の橋。赤丸が次の写真で見た場所

双眼望遠鏡の視野をスマホで撮影。橋の下の青い作業船とクレーンの細部

2. 実際に観測してみた

AIRY DISK60ED双眼鏡を使って、遠くの建物や樹木、地平線を観測した結果、その優れた性能を実感しました。

  • シャープな解像度 — 遠距離の建物の細部までくっきり
  • 色の縁取りが見えない — 明るい建物の輪郭に、紫や緑のにじみが出ませんでした
  • 広視野でフラットな像 — 周辺まで歪みのないクリアな視界

また、架台の剛性が高く、フォーカス調整時に揺れが発生しない のもポイント。特に精密な観測にはこの安定感が欠かせません。

望遠鏡越しに撮った、着陸態勢の旅客機。霞んだ空で、手前に木の枝

望遠鏡越しに撮った、上空を飛ぶ旅客機の後ろ姿

3. 使いやすさと安定性

AIRY DISK60ED双眼鏡は、軽量で持ち運びがしやすく、簡単に組み立て・分解できる 設計。特に クイックリリースデザインの架台 により、セットアップの手間を大幅に削減し、すぐに観測を開始できます。

また、架台の剛性が高いため、フォーカス調整時に揺れが発生せず、安定した観測が可能。二速フォーカサーを搭載しているため、高倍率時でも微調整がしやすく、シャープな像を維持できます。

この日は数十分ほど覗いていましたが、片目で覗くときのような目の力みは感じませんでした。長時間どうかは、まだ試していません。

4. 観測画像と技術的な分析

実際に AIRY DISK60ED双眼鏡で観測しながら、スマホでコリメート撮影 した画像をいくつか紹介します。 これらの写真を通して、この双眼鏡の地上観測での性能 を実感していただけると思います。    

望遠鏡越しに撮った早咲きの桜。暗い枝を背景に淡い桃色の花

望遠鏡越しに撮った、濃い桃色の花をつけた木。背景は松の枝

接眼部の寄り。アイピースにスマホを当ててコリメート撮影する(動画の一コマ)

望遠鏡越しに撮った池のカモ 2 羽(動画の一コマ)

※ 画像はサイトの仕様で圧縮されています。

5. 今後の展望

昼の地上の景色で確かめられたのは、遠くの建物の細部が読めること、紫や緑の縁取りが見えなかったこと、周辺まで像が流れなかったこと、そしてピント合わせで揺れなかったことです。

次は同じ望遠鏡を夜の空に向けて、月や星を見たときに両目で眺めることでどんな違いがあるのかを確かめたいと思っています。アイピースやフィルターを替えたときの見え方も、まだ試していません。

鏡筒を 2 本並べるところから、光軸とバランスを合わせるところまで。組み立てそのものが、この望遠鏡を知る時間でもありました。

次回

今回は地上観測まで。次は同じ双眼望遠鏡で夜の空を見た記録を書きます。


2026 年 9 月 追記:絵文字と記号の見出しを外し、見出しの番号と箇条書きを整えました。あわせて、この記事で確かめていない性能を断定していた箇所(「抜群の色収差補正」「長時間でも疲れにくい」「理想的な双眼望遠鏡」など)を、メーカー公表の仕様と、この日に実際に見えたことに書き分けました。もともとはオンラインストアのブログに書いたものです。